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「浦添ようどれ」をご存じですか。
浦添ようどれとは、浦添グスクの北側崖下にある琉球
王国初期の王陵で、咸淳年間(1265-1274年)に英祖王
が築いたといわれています。その後、1620年に、浦添
出身の尚寧(しょうねい)王が改修し、王自身もここに
葬られました。
「ようどれ」とは琉球語の夕凪です。
あの世にでも行くような雰囲気の「暗しん御門」
王陵への入り口
ここに王が眠っている。
尚寧王は57歳で他界しますが、薩摩の侵攻を許した
王として、歴代王が眠る「玉陵」に入ることを拒み、
「浦添ようどれ」に祭るように遺言したとされていま
すが、本当は生れた地の浦添で深い眠りにつきたかっ
たかもしれません。波乱万丈にとんだ人生を送った悲
劇の国王です。
長く沖縄に住んでいて、その歴史には興味がなかった
のですが、ここへ来ると厳かな気持ちになりました。
薩摩藩は、当時の琉球王国と比べると、圧倒的な軍事
力をもっており、どうする事もできなかった尚寧王の
事を思い、自分ならどう対応したのだろうか・・・
などと考えながら、悠久の時間旅行をゆったりと満喫
することができました。
見晴らしも良いのでカップルにもお勧めです。
うらそえグスク・ようどれ館
【場 所】 浦添市仲間二丁目53-1
【開館時間】 午前9時〜午後5時
【入 館 料】 大人(高校生以上)100円
小人(小・中学生) 50円
【休 館 日】 月曜日・12月28日〜1月3日
【電 話】 098−874−9345